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元記事はここです。
BZ Sept. 17, 2000 Jochen Kowalski, Orpheus mit E-Gitarre

エレキを抱いたオルフェウス1)*

彼はイスタンブールでイブニングリサイタルを開いたばかりだ。彼はまたMETやウィーン、そして日本でも歌った。トルコ国内でさえ、人々は彼のことを「オルフェウス」として知っている。ヨッヘン・コバルスキー、 46歳、 コミッシェオーパのスターは、その輝くようなアルトで聴くものを魅了する。静養期間中は、「オルフェウス」をもう一度歌いたいと言っていた。それが叶った。火曜日にここで公演がある。ベルリンっ子 にとっては、長い耐乏生活が終わった。コバルスキーは数ヶ月間体調を崩していた。


写真説明:素顔のコヴァルスキー (左)、オルフェウスを演じるコヴァルスキー(右)

BZ: コバルスキーさん、どうして歌えなかったのですか?

JK: 春の熱波のせいです。何もかも一斉に花が咲いて、 家の中から花粉を閉め出すことができませんでした。そしてコルチゾンの大量投与を 受ける羽目になりました。今は針を打ってもらっていて、効き目があるようです。

BZ: あなたはグルックの「オルフェウス」を106回歌ったんですが、それは簡単でしたか?

JK: とんでもない。この役は奥が深いんです。いつもつかみきれない何かがあることを 感じさせます。それに 自分に期待するレベルも上がっていくものです。達成するのは容易なことではありません。 シンガーというのは、決してかっこいい仕事ではないんですよ。

BZ: 観客のブラボー、名声、そしてたくさんのファンがいるわけですが?

JK: 私の同胞、ベルリンっ子たちはすばらしいと言わざるを得ません。 郵便で届いたお見舞いのカードや花束は、胸にぐっとくるモノがありました。それもあって、ここでこうしてまた歌えるのが非常にうれしいのです。 コミッシェオーパは私のふるさとです。

BZ: ずっとそのようであって欲しいものです。

JK: 私はコミッシェオーパの存続のために全力をかけて戦います。ベルリンにはコミッシェオーパが必要なんです。 私たちがここで作り上げるものは、若い世代にも向けたものです。私はオペラを生まれて初めてここで体験しました。 そのときは私がここで歌うようになるなんて、まったく予期しませんでした。それを最初に学ばねばなりませんでした。

BZ: Hanns Eisler 音楽学校では、入学を二度にわたって拒否されましたね。

JK: 才能なしとしてね!彼らは今、記念のビデオ制作をしていて、著名な卒業生として私にインタビューしたいそうです。 あそこでは、慎み深さは不必要なんですね。2)それに私はかつてはテナーを歌っていたので、多分本当にひどかったんでしょう。

(ヨッヘン・コヴァルスキーは「Orpheus und Eurydike」を火曜日の夜8時から Behrenstr. 55-57で歌う。チケットは 16-106 マルク。 Tel:47997400)


翻訳者ノート
1)このタイトルに小林旭を思いだしたあなたは(私同様)むかし人間 (^_^;)。

2)超訳すれば「図々しさにもほどがある」ぐらいになるでしょうか。

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